お悩み別 Q&A  - 顧問弁護士 ー

Q2. 顧問弁護士を持つことにどんなメリットがありますか?

A. 個別の案件をその都度弁護士に委任する場合と比べ、①いつでも無料で相談できるという安心感を背景に積極的な資産活用が可能になること、②オーナー様の資産状況や資産運用に関するスタンスを把握した上で大局的な紛争解決の提案が得られること、③優先的に事件が受任され、不動産関係の紛争に不得手な弁護士に事件依頼し、不当に不利な結果になることを避けられること、といったメリットがあります。顧問契約をする前に、弁護士の能力、オーナー様との相性を慎重に検討されると良いでしょう。

【 解   説 】

 オーナー様が弁護士に何かを依頼する場合、継続的に相談する顧問弁護士を持つか、個別の事件ごとに弁護士に相談・委任されることになります。 顧問弁護士を持つことのメリットは、第一に、顧問料の負担のみで、原則として御相談が無制限に可能になるということです。電話、メール、FAXいずれの方法でも、御相談は承ります。

 第二に、オーナー様と継続的に御相談させていただくことで、問題になっている物件のみならず、オーナー様の財産状況全般、運用に関するスタンスを把握し、大局的な視点から紛争の解決方法・資産の活用方法をご提案することが可能であるということです。

 これをオーナー様の視点からみれば、個々の事件のたびに背景事情を細かく説明する手間や、オーナー様の意向を十分に理解してもらえないというストレスから解放されるということになります。

 第三に、紛争が起きたとき、面識がない弁護士に解決を委任してしまい、その弁護士の不適切な対応により満足な結果が得られないといった事態を避けられます。 オーナー様にお知り合いの弁護士がいない場合、知人からご紹介を受けるか、弁護士会の法律相談等を利用されるでしょう。

 こうして面談する多くの弁護士は、「貸地貸家の問題ならば弁護士ならば誰でも対応できる」と言い、専門外であることを理由に受任を拒否する弁護士はあまりいません。オーナー様としても、短い面談の時間でその弁護士が貸地貸家の紛争に精通しているかを見極めるのは難しいですし、面談してしまうと「他の弁護士に依頼する」とは言い辛いということも有るのではないかと思います。

 しかし、貸地貸家の問題は、極めて専門的な分野です。不動産取引に関する一般的な知識、多数の裁判例の正確な理解、一見極めて難解な不動産鑑定書の読み解き方、説得的な鑑定書を手頃な価格で作成してくれる不動産鑑定士との連携など、貸地貸家紛争の解決に必要な要素を十分に備えている弁護士は、決して多くないという印象を受けます。

 この点、貸地貸家問題に精通した弁護士を顧問に持てば、常に的確なアドバイスが得られますし、弁護士自身が多忙であるときも、顧問先のお客様からは優先的に事件が委任されるという利点もあります。

 他方、顧問契約を結んだ弁護士が貸地貸家問題に十分に精通していなかったり、相談の時間が十分に取れなかったりすれば、オーナー様が毎月支払われる顧問料は無駄になってしまいます。また、弁護士と依頼者様との間には高度の信頼関係が必要ですから、弁護士との人間的な相性というのも重要な要素であると思います。ですから、弁護士と顧問契約を結ぶ場合には、予め十分に弁護士と面談された上で契約されることが得策です。

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