お悩み別 Q&A  - 不動産の有効活用 ー

Q2. 競売物件に手を出しても大丈夫ですか?

A. 競売物件は、市場に出回っている物件よりも割安である反面、権利関係などに問題があるケースが少なくありません。「三点セット」を入手した上、どのようなリスクが潜在しているのか専門家のアドバイスを受け、入札するかどうか、いくらで入札するかを判断されれば良いでしょう。

【 解   説 】

 不動産競売とは、所有者の意思を問わず、裁判所の手続で強制的に不動産を売却する手続です。典型的には、ローンが払えず抵当権が実行された物件や、債権者に差し押えられた物件が、競売物件として出回ることになります。

 以前は、競売物件は市場価格よりも2~3割安いなどと言われていましたが、現在ではその差は小さくなっているようです。もっとも、通常抵当権者は少しでも高く物件を売って多くの債権を回収する事を考え、まずは競売でなく任意売却を目指しますから、それでも競売に回ってくる物件は「訳あり」であることも少なくありません。

 他方、競売物件の良い点は、裁判所の執行官、不動産鑑定士といった中立的な専門家が作成した資料が予め作成されているということです。すなわち、裁判所の認識を示す物件明細書、評価人(鑑定士)の評価書、執行官の現況調査報告書のいわゆる「三点セット」が作成・公開されるため、その物件がどんな状態なのか、権利関係はどうなっているのか等が、一般の物件よりもわかりやすいのです。なお、以前は競売物件の情報を見るために裁判所に足を運ぶ必要がありましたが、現在では全国の競売物件をオンラインで検索し、三点セットも含めた情報を閲覧することができますので、大変便利です。(http://bit.sikkou.jp/

 もっとも、法律や不動産取引に疎い方が「三点セット」を見ても、リスクの有無や程度を的確に判断できないケースもあります。物件の市場価格については不動産業者に助言を得ることができるでしょうが、法的リスクがどの程度あるか、その解決のためにどれだけの時間とコストがかかるかについてアドバイスを得るためには、不動産問題に精通した弁護士に相談することが最適と考えられます。

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